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2018 年度 研究成果報告書

海産カイアシ類の飢餓および休眠応答シークエンスの解明とマーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 15H04534
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水圏生産科学
研究機関東京大学

研究代表者

津田 敦  東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80217314)

研究分担者 兵藤 晋  東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (40222244)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード動物プランクトン / 生物海洋学 / 飢餓 / 休眠 / 遺伝子マーカー
研究成果の概要

海洋で優占する動物プランクトンであるカイアシ類を対象に、飢餓と休眠という生理状態を対象に、分子生物学的手法(RNA-seq)を用いて、マーカー遺伝子を探索した。飢餓に関しては、NADH-dehydrogenaseとvitellogenin 2が、それぞれ、飢餓に対して安定して高発現および低発現し、マーカー遺伝子として実用可能となった。休眠に関しては、脂質代謝、」炭水化物代謝に関する遺伝子が低発現した。酸素運搬タンパクと考えられるヘモエリスリンは、休眠個体で高発現していたが、この遺伝子はドメインを3つ持つ構造で、昆虫で報告されている貯蔵性タンパクと強い類似性が認められた。

自由記述の分野

生物海洋学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プランクトンは、外見では、その生理状態が分からず、培養を伴う生理活性の測定などを行う必要があり、変動の激しい海洋環境における生理状態の把握はできなかった。本研究で開発された、遺伝子マーカーを使うことによって、培養を伴わず、飢餓の有無や程度、休眠のステージ分けができるようなったことで、プランクトンの生態研究に大きな進展が見込まれる。また、休眠においては脂質の蓄積は報告されていたが、窒素を含む化合物での蓄積物質は報告がなく、新規発見となった。

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公開日: 2020-03-30  

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