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2018 年度 実績報告書

シガテラの発生機構解明を目指して-水深10m以深に発生する原因藻の生理・生態

研究課題

研究課題/領域番号 15H04535
研究機関高知大学

研究代表者

足立 真佐雄  高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (70274363)

研究分担者 大西 浩平  高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (50211800)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードシガテラ / Gambierdiscus
研究実績の概要

定量PCRによる本属の有毒各種を特異的に定量可能な手法の開発
前年度開発したGambierdiscus silvaeに特異的なプローブ・プライマーセットを用いて、定量PCRを行うことにより、本種の培養細胞ならびに現場海域由来の細胞内に含まれるrDNAのコピー数を求めた。その結果、その1細胞当たりの平均コピー数は、904,690±364,362 copies/cellであることが明らかになった。よって、現場試料に含まれるG. silvaeのrDNAコピー数を定量PCRにより定量し、これにより得られたrDNAコピー数を、上記した本藻の1細胞当たりの平均コピー数により除することにより、当該試料に含まれる本藻の細胞定量が可能となった。
Gambierdiscus silvaeの現場動態と発生時の現場環境条件の解明
上記にて確立した定量PCR法を用いて、高知県幡多郡大月町ならびに沖縄県うるま市中城湾における水深3 m、水深15 mならびに30 mの各地点により3ヶ月に1回程度採取した現場試料に含まれるG. silvaeの発生量を求めることにより、その動態を解明した。その結果、本種はいずれの地点においても浅い水深のみならず深い水深においても発生すること、どちらかというと冬季に高頻度に発生すること、さらに大月町では水深3 m地点より水深15 m地点においてより高密度にて発生することが明らかになった。同時に、それぞれの試料が採取された現場環境条件(水温、塩分、光強度)について検討することにより、G. silvaeがどの様な環境条件の下で発生するのか解析した。その結果、本種は20~25℃のやや水温が低い条件でかつ光強度が300μmol photons/m2/sの低光強度条件の下で、比較的高密度にて発生することが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Abundance and seasonal population dynamics of the potentially ciguatera-causing dinoflagellate Gambierdiscus in Japanese coastal areas between 2007 and 2013.2018

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro Nishimura, Wittaya Tawong, Hiroshi Sakanari, Takuji Ikegami, Keita Uehara, Daiki Inokuchi, Masatoshi Nakamura, Takuya Yoshioka, Shota Abe, Haruo Yamaguchi, Masao Adachi
    • 雑誌名

      Plankton and Benthos Research

      巻: 13 ページ: 46-58

    • DOI

      https://doi.org/10.3800/pbr.13.46

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The first report of occurrence of Gambierdiscus silvae in the coastal areas of Japan.2018

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Funaki, Shouta Yoshii, Yuta Tanii, Kana Hashimoto, Tomohiro Nishimura, Kouki Tanaka, Ippei Yanagida, Haruo Yamaguchi, Masao Adachi
    • 学会等名
      The 18th International Conference on Harmful Algae
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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