キンギョヘルペスウイルス病耐性魚における耐病性機構の解明と選抜育種に利用可能なバイオマーカーの開発を目的とした。 鰭由来初代培養細胞では、耐病性魚の感受性が有意に低いことが判明した。耐病性魚は、感染3日頃までは感受性魚と同様なウイルス増殖を示したが、その後ウイルス量は減少に転じた。宿主応答ではMHC class Iの遺伝子発現量が耐病性魚で感染前から高いことが判明した。この耐病形質はメンデルの優性遺伝を示し、さらに1対1交配群においてGBS解析を行ったところ、耐病形質と有意に相関するSNPが得られた。選抜バイオマーカーとしてMHC Iの定量PCR法とマーカーSNPを判別するHRM法を開発した。
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