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2018 年度 実績報告書

フグ毒テトロドトキシンの輸送・蓄積に関わる分子機構究明

研究課題

研究課題/領域番号 15H04551
研究機関長崎大学

研究代表者

荒川 修  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (40232037)

研究分担者 山田 明徳  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (40378774)
高谷 智裕  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (90304972)
山口 健一  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (90363473)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードテトロドトキシン / フグ毒結合タンパク質 / トラフグ
研究実績の概要

まず、養殖トラフグにつき、稚魚、成魚、および性成熟が十分に進んだ個体の各組織からトータルタンパク質を抽出し、二次元電気泳動により分離後、抗Tr抗体を用いたウエスタンブロット法による候補タンパク質の選択とTOF-MSによるそれらの構造解析を行った。その結果、Tr群は、一部のアイソフォームで構造に個体差がみられるものの、その発現は成長/成熟段階には依存しないことが示唆された。一方、養殖トラフグ12ヶ月齢魚にテトロドトキシン(TTX)を経口経管投与し、各組織におけるTr群の発現状況をウエスタンブロット法で調べたところ、血漿中にみられるTr群のうち、Tr3と思われるアイソフォームが毒の投与により消失する現象が見出された。本アイソフォームについては、現在TOF-MSによる同定を進めており、今後は当該現象と毒輸送との関連について検討を行う予定である。
遺伝子発現については、トラフグを対象として成長段階を比較するためのサンプルを追加し、これまでのサンプルと合わせて比較解析を行うとともに、ゲノム配列も合わせて総合的に解析を行っている。これまでにTr群は成長/成熟段階によらず肝臓のみで発現している可能性が示されているが、それに加えTr群のプロファイルもよく似ていることが示唆された。また、Tr2およびTr3が単一の遺伝子(scaffold_10076もしくはHE591872)にコードされていること、Tr3がコードされていると思われていた遺伝子(scaffold_3348もしくはHE593622)にはTr1-Tr4のいずれにも該当しないアイソフォームがコードされており、転写開始点が複数箇所あることなどもわかってきた。さらに、Tr群がゲノム上の複数箇所でかなり複雑にコードされていることも示唆された。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Maturation-associated changes in internal distribution and intra-ovarian microdistribution of tetrodotoxin in the pufferfish Takifugu pardalis2018

    • 著者名/発表者名
      Wei Gao, Yoko Kanahara, Ryohei Tatsuno, Kiyoshi Soyano, Gregory N. Nishihara, Chisato Urata, Tomohiro Takatani, Osamu Arakawa
    • 雑誌名

      Fisheries Science

      巻: 84 ページ: 723-732

    • DOI

      10.1007/s12562-018-1209-2

    • 査読あり
  • [学会発表] フグ毒検査法における抽出操作の簡素化とHPLC-FL分析の有効性2018

    • 著者名/発表者名
      谷口香織, 髙尾秀樹, 阿部敬子, 辰野竜平, Gregory N. Nishihara, 阪倉良孝, 高谷智裕, 荒川 修
    • 学会等名
      日本食品衛生学会第114回学術講演会
  • [学会発表] 海産フグと淡水フグのTTX/PST蓄積能2018

    • 著者名/発表者名
      山田実紗子, 金原葉子, 高 威, 土井啓行, 吉川廣幸, 辰野竜平, 長島裕二, 高谷智裕, 荒川 修
    • 学会等名
      日本食品衛生学会第114回学術講演会

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公開日: 2019-12-27  

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