研究課題/領域番号 |
15H04555
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
八木 洋憲 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (80360387)
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研究分担者 |
井上 憲一 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60391398)
田中 勝也 滋賀大学, 環境総合研究センター, 教授 (20397938)
根本 圭介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40211461)
藤井 吉隆 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (10463225)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 農業経営 / ミドルマネジメント |
研究実績の概要 |
平成28年度は,1)秋田県,福井県,滋賀県,島根県,千葉県において,各県機関の協力をもとに,大規模水田経営向けの統一アンケート調査を実施した。調査項目は,経営組織,経営成果,経営戦略,事業,環境政策対応,生産調整政策対応,情報管理の視点からなり,各分担者が調査項目の設計を担当し,議論を重ねて精査した。2016年8月~12月にかけて約600票の調査票を配布し,5割程度の回収を得た。その上で,単純,分析に着手した。その結果,組織形態や規模によって,政策対応,経営成果の傾向が異なることが確認された。また,与件となる政策条件によって,経営行動が異なることが実証された。 また,2)カリフォルニアの稲作経営を対象としたヒアリング調査をもとに,カリフォルニアにおける農機具ユニット数の決定の実態について把握した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に基づき,複数地域での実態調査及びアンケート調査が実施されており,それに 基づく成果も公表されている。共同アンケートの結果について,研究打合せを実施し,分析方針および分担について,具体的なすり合わせがなされており,進捗状況は良好であると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は,平成28年度に実施した水田経営への統一アンケート調査をもとに,経営組織と経営成果の関係,経営戦略と情報管理および多角化との関係,水田政策への対応の違いについて定量的に評価し,求められる経営管理について検討する。各県において,分析結果のフィードバックおよび意見交換を行い,具体的なミドルマネジメントにおける課題について析出する。
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