研究課題
基盤研究(B)
本研究ではヌマエラビルの飼育繁殖法が確立された大きな成果があった。しかし、これまでの研究からヌマエラビル抽出物(カルノシンも含めて)には氷結晶成長を抑制する効果が無いこと、また凍結したヒルの組織内細胞は多数ダメージを受けているにも関わらず高い復元性を示すことからヌマエラビルは凍結のダメージを抑制するのではなく、凍結ダメージから復元する高い能力を持っている可能性が示唆される。それにはメタボローム解析から見出された抗酸化能を有するカルノシンが関与している可能性も否定できない。カルノシンが乳酸菌の凍結乾燥耐性を向上させるなどの応用効果もそれを裏付ける一つの側面かもしれない。
低温生物学