研究課題
基盤研究(B)
ミニブタの脂肪組織由来間葉系幹細胞(AT-MSC)の凝集塊をバイオプリンターを用いて積層し、人工足場のない三次元構造体を作成した。これを大腿骨内側顆の骨軟骨欠損孔に自家移植または他家移植し、術後の画像診断と病理学的検査を行った。構造体を移植しない欠損孔を対照とした。術後のCT画像から求めた欠損孔のX線透過容積は、他家移植に比べて自家移植において有意に縮小しており、他家移植の欠損孔では軟骨下骨の再生遅延が示唆された。MR画像及び病理組織標本のトータルスコアにおいても、他家移植よりも自家移植の方が有意に高値を示した。AT-MSCの三次元構造体の他家移植は、骨軟骨再生を遅延させる可能性が示唆された。
獣医外科学