光合成用日射量を増大させるために、紫外線を吸収し可視光線を放出する、レアアースを含まない蛍光体(銀イオン含有ゼオライト)を開発した。他の陽イオンが共存することで蛍光強度は増大し、X型ゼオライトでは亜鉛イオンの共存が、Y型ゼオライトではバリウムイオン及びリチウムイオン両者の共存が最適であった。このときの蛍光強度は市販YAG蛍光体以上であった。Y型では銀イオン担持量の低下とともに蛍光強度が増大する現象もみられた。ナノゼオライトの作製にも成功したが、ミクロンサイズの場合よりも蛍光強度は小さかった。亜鉛イオンとアンモニウムイオンを共存させることで、担持した銀イオンの酸化反応が抑制された。
|