研究課題
基盤研究(B)
本研究では、三陸および北陸の沿岸部を主な対象にして、2011年の震災発生時と復興期の住民や地方行政機関の対応を検証するとともに、それぞれの地域における里山・里海ライフスタイルの特徴や災害時の機能との関係性について明らかにした。里山・里海ライフスタイルが維持されてきた要因として、自然資源の利用頻度や文化資源との関係などがあげられ、今後こうしたソーシャルキャピタルを高め、地域防災力を高く保つ必要があることが示された。そして、地域ごとに培われてきた里山・里海の空間や自然資源の利用・管理と関わる伝統行事、市民活動等とのつながりを深め、具体的な知識・技術を共有することも重要となる。
造園学