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2018 年度 研究成果報告書

iPS細胞由来神経細胞分化の基盤技術開発および患者神経細胞を用いた統合失調症研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15H04645
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関大阪大学

研究代表者

中澤 敬信  大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (00447335)

研究協力者 橋本 均  
橋本 亮太  
栗生 俊彦  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードiPS細胞 / 統合失調症 / 患者神経細胞 / 分子病態 / 神経細胞分化 / RNA発現解析 / スプライシング反応 / 電気生理学解析
研究成果の概要

統合失調症の病因や病態は不明な点が多く、治療薬の効果も不十分な現状にあり、新たな病因や病態に立脚した創薬が求められている。本研究では、臨床データを保持する患者由来のiPS神経細胞の解析を行い、統合失調症の病態メカニズムを分子レベルで明らかにすることを目的とした。独自にみいだした統合失調症多発家系患者等のiPS神経幹細胞、神経細胞の解析から、疾患との関連性が示唆される遺伝子発現異常、スプライシング反応異常、あるいはシナプス機能異常といった新たな分子病態を同定した。本研究により、創薬研究や診断や治療効果を反映するバイオマーカーの開発に資する統合失調症の分子病態の一端を明らかにすることができた。

自由記述の分野

分子神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症の病因や病態は不明な点が多く、治療薬の効果も不十分な現状にある。本研究では、直接的に患者由来の神経細胞が解析可能となる患者iPS細胞を介して神経細胞を作製するという、これまでに報告例が少ない新規の系を利用した研究を実施した。その結果、統合失調症と関連することが期待される神経機能の異常(遺伝子発現異常、スプライシング機能異常、及びシナプス機能異常)を同定した。本研究により得られた成果は、疾患の分子病態の同定のみならず、創薬研究、統合失調症の診断や治療に伴う有効性を評価するバイオマーカーの開発、および疾患の細分類系の確立のために極めて有効な基礎データを提供するものである。

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公開日: 2020-03-30  

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