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2018 年度 研究成果報告書

膜輸送体メタボロームによる炎症性腸肝疾患バイオマーカーの探索と発症機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15H04664
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関金沢大学

研究代表者

加藤 将夫  金沢大学, 薬学系, 教授 (30251440)

研究協力者 中道 範隆  
増尾 友佑  
酒井 佳生  
加賀谷 尚史  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード膜輸送体 / メタボロミクス / 薬物動態 / 薬物相互作用 / 医薬品開発
研究成果の概要

細胞の中と外との間での物質のやり取りに働くタンパク質群に膜輸送体がある。本研究は腸や肝臓における炎症時に、その存在量が増加する膜輸送体OCTN1に焦点を当て、OCTN1の炎症時における役割や、輸送を担う生体内物質(生体内基質)の解明、さらには生体内基質解明の方法論の確立を目的とした。その結果、生体内物質を有機化学的にアミノ化した後に網羅的に定量することでOCTN1の生体内基質を解明する技術(構造選択的メタボロミクス)を確立するとともに、OCTN1が慢性腎臓病モデルマウス、さらには腎臓病患者においてその生体内基質の一つであるエルゴチオネインを取り込むことで障害に対する防御に働く可能性を示した。

自由記述の分野

薬物治療学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膜輸送体はさまざまな疾患に関係する。実際、本研究でもOCTN1と慢性腎臓病の関連が示唆されたが、多くの遺伝子レベルの研究からも、疾患と膜輸送体との関係が示されつつある。一方、本研究では膜輸送体の生体内基質を解明するための新たな手法として構造選択的メタボロミクスを確立した。よって、この手法を今後応用・発展させることにより、さまざまな膜輸送体と疾患との間に働く生体内物質を解明する手段となることが期待される。このことは、疾患の原因の解明につながるばかりでなく、見つけられた物質を疾患の診断や予後の予測、さらには治療に使うことができるかもしれない。このように病気の研究、診断、治療に有意義な知見を得た。

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公開日: 2020-03-30  

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