経皮免疫療法用製剤の大量・安定供給に向けた自動化大量生産システムを確立した。また製造した経皮免疫療法製剤は冷蔵保管し、アレルゲン装填量および溶出率の測定に基づいて6ヶ月間の安定性を保証できた。 経皮免疫療法用製剤のモルモット2週間連日貼付 (1日12時間) における安全性を実証した。またアジュバントとしてCpG-ODNを併用することによって、経皮免疫療法用製剤による免疫応答をTh1型へと偏向させられることを明らかとした。さらに経皮免疫療法用製剤の有効性を検証するための動物モデルとして、オボムコイドをアレルゲンとする食物アレルギーモデルマウスを作製した。 アレルゲン装填ハイドロゲルパッチ貼付に伴うアレルゲン特異的CD4陽性T細胞の増殖、分化に関する情報を収集した。引き続き、アレルゲン特異的B細胞および抗原提示細胞サブセットの経皮免疫療法における寄与について解析を進めている。 「MPC含有パッチを用いた牛乳アレルギー患児に対する経皮免疫療法パイロットトライアル」の経口負荷試験のデータ解析を行った。現在、被験者から採取した臨床検体を用いてMPC特異的IgG4/IgE抗体価の測定、ヒスタミン遊離試験 (HRT)、好塩基球活性化試験 (BAT) 、およびアレルゲン特異的リンパ球刺激試験 (ALST) を進めている。
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