研究課題
CRISPR-Cas9技術によるゲノム編集により、数種類のNCLXノックアウトマウス(ホモ及びヘテロノックアウト)の作成に成功した。一部のホモNCLXノックアウトマウスは低体重、心臓異常、腎臓異常等の表現型が見られ、NCLXの重要性が示唆された。詳細な解析を継続して行っている。新規にウサギ抗NCLX抗体を作成した。この抗体とマウス心室を用いたウエスタンブロットではNCLXがミトコンドリアに限局することが確認された。心室筋細胞の免疫細胞染色では、NCLXはミトコンドリア領域に存在するが局在性があり、T細管に近い領域に多く存在することが示唆された。心室筋細胞数理モデルに、ミトコンドリア-筋小胞体連関と詳細なミトコンドリア代謝を組み込んだ新しい数理モデルを作成した。また、ミトコンドリアと細胞質との間のH+輸送を組み込み、H+バランスを数値計算することに成功した。この数理モデルを用いて、細胞質pH調節におけるミトコンドリア代謝とミトコンドリアNCLXの関与の解析を進めた。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Cardiovascular Research
巻: 113 ページ: 1243~1255
10.1093/cvr/cvx117