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2019 年度 研究成果報告書

心房細動発生機序におけるTRPMファミリーの役割の多階層解析

研究課題

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研究課題/領域番号 15H04678
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生理学一般
研究機関福岡大学

研究代表者

井上 隆司  福岡大学, 医学部, 教授 (30232573)

研究分担者 沼田 朋大  福岡大学, 医学部, 講師 (20455223)
朱 欣  会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (70448645)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード不整脈 / 生体ストレス / 心房リモデリング / 多階層シミュレーション / システム生理学 / TRPチャネル
研究成果の概要

心房細動は、種々の心疾患や全身性疾患と合併して生じる、有病率の高い複雑な病態である。本研究では、心房リモデリング時に種々の生体ストレスによって活性化されるTRPM4、TRPM7が、心房細動や伝導障害の病態形成において果たす役割を、分子電気生理学的手法とシステム科学的アプローチの融合によって統合的に理解することを目的として遂行した。主に心筋細胞/心線維芽細胞の共培養単層シートの電気生理学的解析とそれに基づいた2D数理モデルのシミュレーションの結果から、これらのTRPMチャネルの過剰な活性化は心線維化と共に相乗的に心リモデリング関連不整脈の病態形成に寄与していることが示唆された。

自由記述の分野

イオンチャネル分子生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、心房細動等の心リモデリング関連不整脈の研究領域では、心線維芽細胞の活性化やストレス応答分子TRPチャネルの発現・活性増加が新たな「基質」として注目を集めつつある。しかしこれまでは分子生物学的手法が主体であったため、その複雑な病態形成過程を統合的にとらえることは困難であった。本研究は、電気生理学実験と多階層の数理シミュレーションを融合させることで、心線維化とTRPM4チャネル過剰活性化の相乗的相互作用の重要性を定量的に示した点に意義がある。またこの研究で用いた手法は、ベンチトップレベルで遂行できることから、同分野の研究者コミュニティーに広く普及し今後の研究の進展に資することが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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