我々は、これまでの研究で、運動習慣さえ定着すれば、それに比例して、体力向上・生活習慣病改善効果が得られることを明らかにした。そこで、定着率を左右する因子を重回帰分析した結果、従来からの因子の他に、「vasopressin V1a受容体の多型の一つを有するヒトは不精で運動習慣が定着しにくい」ことを発見した。さらに、そのメカニズムについて、「V1a受容体欠損マウスでは運動開始時の血圧上昇が起きず、自発運動が阻害されている」ことを明らかにした。そこで本研究では、1) このマウスで得られた結果がヒトにも当てはまるか、2) 運動+サプリメント摂取により自発運動開始時の昇圧応答が改善するか、を検証した。
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