研究成果の概要 |
ドライバー変異(EGFR, KRAS, ALK)のない肺の腺癌は、喫煙などの外来性発癌因子との関連がより濃厚であると推定される。本研究では、mRNAおよびmiRNA発現を網羅的に検索した。外来発がん因子として、喫煙とアスベスト曝露とに着目した。喫煙量、肺内アスベスト量とmiRNAの発現と相関を検討し、アスベスト曝露に特有のmiRNAを抽出できた。miRNA発現とRNA発現の統合的解析を試みたが、miRNAとmRNAとでクラスターが一致せず、再実験を行っている。 免疫チェックポイント阻害薬関連のバイオマーカーPD-L1発現は腺癌では予後不良因子であったが、小細胞癌では予後良好因子であった。
|