研究成果の概要 |
本研究において、大腸がん、子宮頸がん、肺がん幹細胞を分離し、cDNA マイクロアレイ法を用いてがん幹細胞の遺伝子発現を検討した。その結果、造腫瘍能が高いがん幹細胞には、正常臓器では精巣にのみ発現する遺伝子群が発現することを見出した。OR7C1, BORIS, SMCP, DNAJB8 などである。重要な事に、これらの精巣関連分子は、がん幹細胞維持に極めて重要な機能を有する反面、免疫療法の標的となりうることを証明した。すなわち、これらの精巣関連分子を免疫療法にて標的することにより、がん幹細胞を治療できる可能性を示唆するものである。
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