Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis (SDSE)はA群レンサ球菌と同様に劇症型レンサ球菌感染症(STSS)の原因となる。本研究では、STSSのマウスモデルにおいてSDSEの病原性をGASと比較した。SDSE投与によりマウス血糖は特異的に上昇した。糖尿病モデルマウスでは非糖尿病マウスと比較してSDSE感受性が増加し、この時、IL-6などのサイトカインレベルもSDSE特異的に上昇した。IL-6KOマウスはGASには高感受性だったが、SDSEにはむしろ低感受性の傾向だった。以上の結果は、SDSEとGASが誘導する宿主応答が異なることを示唆する。
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