免疫学的測定法は測定値が標準化されず測定値がばらばらなものが多い。そこで、標準化を目指した実態調査を行った。 可溶性IL-2受容体、PIVKA-Ⅱは、それぞれ多くの試薬があり使用抗体も異なるため、患者試料を測定したところ、比較的良好な相関性を示し、調査試薬全体の平均値との乖離も大きくなかった。また、プロカルシトニンはイムノクロマトグラフィ法も広く使用されているため、高感度測定法との関係を調べたところ、概ね良好な相関が得られた。従って、乖離する測定法を平均値に合わせるAPTM法を使用するのではなく、学術的に極端な試薬の改良を促すなど産官学共同での活動が必要と考える。
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