システインプロテアーゼであるカテプシンK(Cat K)はタンパク質分解酵素であるが、我々はCat Kが筋肉の再生に関与する可能性を考え、Cardiotoxinという毒物を筋肉に注射し、筋肉障害モデルを作成しCat K の欠損マウスや阻害剤を使用し、Cat Kの役割を検討した。この研究により、Cat Kは筋肉障害後に高発現し、炎症を惹起することにより筋肉の障害を増強し、再生を遅延させることを明らかにした。さらに癌でおこる悪液質のモデルにおいてもCat Kの骨格筋への影響を検討したところ、Cat Kが悪液質においても骨格筋障害に関与することを示した。
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