研究課題
(計画1)NASH/NAFLD治療評価法の開発1.フコシル化Mac-2bp測定系の開発 フコシル化Mac-2BPに反応するモノクローナル抗体数種類を平成28年度に作製できた。現在この抗体この抗体がどのようなアプリケーションに有用性があるか検討中である。現在、モノクローナル抗体からELISAに有用性の高いものを選び、ELISA系を樹立している。今後樹立した測定系を用いてヒトNAFLD患者を対象にフコシル化Mac-2Bpを測定していく。2.これまでに開発した糖鎖バイオマーカーを組み合わせた治療効果評価システムの構築 フコシル化ハプトグロビンとMac-2bpの組合せによるNASH診断の有用性を平成28年度に明らかとし、論文化できた。今年度はこの組合せが治療効果評価法として有用か否かを検討していく。現在多施設共同で検体を収集していっている。(計画2)NASH/NAFLD治療法の開発1.Fut8阻害剤開発 開発したFut8阻害剤について論文化できた(Bioorg Med Chem in press)。現在細胞毒性を軽減し、細胞実験に用いることが可能な阻害剤を開発中である。開発した阻害剤を用いて今後、まず細胞実験を行っていく。2.Fut8阻害剤による動物実験 細胞実験を行った後、動物実験を行っていく。まずは安全性の確認のために一般毒性試験(反復投与毒性試験)、特殊毒性試験(繁殖試験、催奇形性試験)をマウスを対象にして行う。さらに通常食投与マウスにFut8阻害剤を種々の濃度で投与し、肝臓でのFut8阻害活性をin vivoで検討する。安全性の確認後、種々のNASH/NAFLDモデルを用いた検討を行う。
2: おおむね順調に進展している
Mac-2bpとフコシル化ハプトグロビンの組合せによるNASH診断を確立し、論文報告できた。フコシル化Mac-2bpモノクローナル抗体を複数樹立し、アプリケーションの検討も進んでいる。
(計画1)NASH/NAFLD治療評価法の開発1.フコシル化Mac-2bp測定系の開発 樹立したELISA測定系を用いて健診受診NAFLD症例、肝生検施行NAFLD症例を対象にフコシル化Mac-2bpを測定していく。得られたデータについては統計専門家に解析を委託し、有用性の検討を行っていく。2.これまでに開発した糖鎖バイオマーカーを組み合わせた治療効果評価システムの構築 健診受診NAFLD症例、肝生検施行NAFLD症例を対象にフコシル化ハプトグロビンとMac-2bpを測定していく。現在数千例の健診受診者血清と数百例の肝生検NAFLD症例の測定が終わっている。今後症例数を増やし、一般化を目指していく。また企業と共同で自動測定系の開発を進めていく。(計画2)NASH/NAFLD治療法の開発1.Fut8阻害剤開発 現在得られているFut8阻害剤はまだ細胞毒性が強いため、修飾を加え、Fut8阻害活性は落とさず、細胞毒性が低い化合物の作製を現在行っている。細胞毒性の低い化合物を作製してから下記の動物実験に用いていく。2.Fut8阻害剤による動物実験 まずは安全性の確認のために一般毒性試験(反復投与毒性試験)、特殊毒性試験(繁殖試験、催奇形性試験)をマウスを対象にして行う。さらに通常食投与マウスにFut8阻害剤を種々の濃度で投与し、肝臓でのFut8阻害活性をin vivoで検討する。安全性の確認後、種々のNASH/NAFLDモデルを用いた検討を行う。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 14件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (8件) 産業財産権 (1件)
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