研究成果の概要 |
ナトリウム利尿ペプチドANP, BNPは、心不全にて血中濃度が上昇し重症度のマーカーになるとともに治療薬としても使用されている。そこで、ANP, BNPが生体内でいかに発現調節されているのかを検討した。結果、ANP, BNPの心不全時の発現は3つの転写因子がエンハンサー部に結合すること、機械刺激がANP, BNP発現のシグナル誘導にかかわることを示した。以上の結果により心不全における重要な適応現象であるANP,BNP発現誘導がメカニカルストレスで活性化される因子を通しておこることを明らかにした。この成果はこれらのシグナルを標的とした心不全治療薬開発につながると期待されます。
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