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2018 年度 研究成果報告書

心筋イオン輸送体の遺伝子異常に起因する致死性不整脈の新規病態メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15H04823
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関長崎大学

研究代表者

蒔田 直昌  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (00312356)

研究分担者 吉浦 孝一郎  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (00304931)
牧山 武  京都大学, 医学研究科, 助教 (30528302)
渡邊 泰秀  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50305380)
研究協力者 石川 泰輔  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードNa-Ca交換体 / トランスポータ / 早期再分極症候群 / QT短縮症候群 / 遺伝子変異 / 心臓突然死
研究成果の概要

心電図のQT短縮とJ波を特徴とし、心室細動による突然死をきたす致死性不整脈の家系で網羅的遺伝子解析を行い、心筋トランスポータNa/Ca交換系(NCX1)の遺伝子SLC8A1に遺伝子変異を12個を同定した。COS7細胞に発現させた変異NCX1は電流が有意に小さく、45Ca取り込み能も低下していた。致死性不整脈の多くはイオンチャネルの遺伝子異常と考えられてきたが、今回の研究によって、トランスポータの遺伝子変異による細胞内Ca調節機構の異常が、致死性不整脈の新たな機序として明らかになった。

自由記述の分野

不整脈学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心臓突然死にはこれまで様々な心電図マーカーが報告され、器質的心疾患のない心室細動(特発性心室細動)の原因遺伝子にもいくつかの原因遺伝子が報告されてきた。しかし変異の判明率は低いため、特発性心室細動の分子病態の全体像はつかめておらず、遺伝子解析の結果を予後予測や突然死予防に応用することはできていなかった。今回我々はQT短縮とJ波を特徴とする特発性心室細動に、これまで全く知られていなかった心臓のトランスポーターの変異を同定し、新たな致死性不整脈の疾患範疇を解明した。今後この疾患の分子病態をさらに解析することで、心臓突然死の発症前予知と予防を推進できると期待している。

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公開日: 2020-03-30  

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