本研究の基礎的データとなる各民族での多型頻度の取得,及び発現解析の基礎となる発現ベクターの作成とも順調に進行している.サザンハイブリダイゼーションは200例を終了.次世代シークエンサーで具体的な塩基配列を決定可能にするための遺伝子工学的反応手順,条件を決定し,さらに決定した分子配列をアセンブルするためのソフトウエアをプログラミング言語Rubyにて開発した. MUC4発現ベクター作成に関しては,4種の発現ベクターをBAC中に作成した.これをpUC系plasmidに移し,大量精製を可能にした.COS7細胞へ導入したところ,20%程度の細胞で発現を確認できた.今後シグナル伝達系の解析に入る.
|