研究課題
本研究では、HIFファミリーとその活性を制御する水酸化酵素に着目してHIF依存性・非依存性の造血幹細胞とニッチの制御機構を解明し、造血恒常性における骨髄低酸素環境の果たす役割の全貌を理解することを目的とする。本年度はPHD2 誘導型コンディショナルノックアウト(cKO)マウスにおけるスタンダードな造血解析や、フローサイトメーターを用いた造血幹・前駆細胞分画の頻度と細胞数の検証を行った。その結果、同マウスは多血症を呈するにもかかわらず造血幹細胞分画は比較的維持されていることが示唆された。さらに機能アッセイとして造血幹細胞移植や連続移植を行い幹細胞活性の測定を実施した。また、PHD1/2/3トリプルcKO造血幹細胞を準備するために、Creペプチドの短期処理によるcKO誘導条件の至適化を実施した。
2: おおむね順調に進展している
所属機関異動に伴う動物コロニーの再構築がほぼ完了し、全体的には当初予定通りに進行している。
動物コロニーの再構築がほぼ完了したため、計画に沿いつつ研究推進を図る。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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