研究課題
各種治療薬によるIL-36受容体拮抗因子欠損症(Deficiency of interleukin-thrty six receptro antagonist:DITRA)モデルマウスの病態への影響を解析し、効果の優劣を検討した。Il1f5のコンベンショナルKOマウス(Il1f5-/-マウス)背部にに5%イミキモド含有クリームを塗布した。皮膚所見、病理所見、免疫組織化学、フローサイトメトリー(FCM)、ELISAにより、皮膚におけるIL-36sの産生、好中球数、マクロファージ数、などの炎症細胞プロファイルを検討した。FCMは脾臓から得た浸潤細胞について検討した。野生型への誘発薬剤塗布群との比較も実施した。Il1f5-/-マウスにイミキモドを塗布すると、野生型と比較して、皮膚は紅斑鱗屑を来した。病理組織学的には、表皮の肥厚が顕著になった。免疫組織化学では、マクロファージがより浸潤していることが明らかになった。皮膚組織ではケモカインCXCL1CXCL13が有意に上昇していた。脾臓では、B細胞が有意に増加していた。上記のイミキモド誘発DITRAモデルマウスに、抗IL-1β抗体、抗TNF-α抗体、抗IL-17A抗体、CXCR2阻害薬などにによる治療実験を実施した。上記で述べた解析方法を用いて評価した。いずれの治療薬でも、治療効果があった。特に、抗IL-17A抗体、CXCR2阻害薬での効果が優れていた。さらにIl-1f6、Il-1f8、Il-1f9 をそれぞれ、もしくは2つの組み合わせでil1f5+/-またはil1f5-/-マウスの耳に注射し、皮膚所見の誘導を試みたが、どのサイトカインでも皮膚所見の誘導をすることができなかった。以上の結果から、CXCR2阻害薬がDITRAに有効であることを提唱した。
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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