一酸化炭素COの毒性のため本学動物実験施設では許可が下りず、専用ラボを別途獲得の上実験を開始したが、大型ドラフトと屋上への排気ダクトが必要と指導を受け、最終年度に実験環境が整った。従って、同じく脂肪肝保存に有用性が期待される室温灌流保存SMPの開発を併施、更に無害な水素(H2)を用いた研究を行った。 まず高圧環境(~5atm)の肝臓への影響について検討、明らかな圧傷害は認めなかった。低濃度CO+O2気相保存(48時間)により胆汁産生を得、有効性が期待された。高濃度COでの検討は 企業から技術支援を受け進展させる予定である。更にSMPの脂肪肝保存の有効性とH2の保護効果を実証し、それぞれ報告した。
|