研究課題
基盤研究(B)
進行胃癌において、腹水中に胃癌が分泌するエクソソームと呼ばれる微小な小胞体は、腹膜細胞に取り込まれる事が明らかとなった。エクソソーム内にはマイクロRNAと呼ばれる短いRNAが内包されており、エクソソームを取り込んだ腹膜細胞を変化させて、ファイブロネクチン1やラミニンガンマ1といった接着分子の発現が亢進する事が明らかとなった。同様の現象は胃癌患者の悪性胸水から抽出したexosomeでも起こり、また、手術で摘出した腹膜でも同様の接着分子が発現亢進していた。
消化器外科学