研究課題
基盤研究(B)
尿路結石はメタボリックシンドローム(MetS)の一病態であると、私たちは報告してきた。本研究では、MetS 環境における結石形成機序と結石マトリックスオステオポンチン(OPN)との関連を解明するため、以下の研究を行った。[1] 脂肪細胞・マクロファージ・尿細管細胞の共培養系を確立し、尿細管細胞単独よりも、3細胞の共存環境でもっともシュウ酸カルシウム一水和物結晶の付着能が亢進した。[2] 抗MetS作用を有するベージュ細胞を誘導するβ3作動薬を投与し、結石形成を有意に抑制した。[3] MetSモデルマウスに対し、抗OPN 抗体を投与することで尿路結石と動脈硬化を有意に抑制した。
尿路結石