研究課題
難治性神経芽腫に対する新規治療法として間葉系幹細胞(MSC)および神経幹細胞(NSC)を利用したEngineered stem cell による分化誘導治療を主とした新規細胞療法の樹立を目的とする。そのために,神経芽腫発生モデルマウス (MYCN-TgM)に対する間葉系幹細胞(MSC)のhoming効果と分化誘導による抗腫瘍効果について検討を行っている.これまでの研究では,ヒト→マウスのxenograftによる免疫応答の要因を排除し,よりhomingについての解析をすすめるためにhomograftであるマウス由来間葉系幹細胞(mMSC)を用いて検証を行っており,MSC腹腔内投与による腫瘍内へのhomingを検証できた.本年度は,MSC-GFPを用いて,腫瘍組織内にMSCが14日間生存することを確認した.さらに,IFN-βを導入したEngineered stem cellを用いて,腫瘍内IFN-β濃度を測定し,Engineered stem cellが腫瘍内に特異的にIFN-βを発現できることを確認した.また,Engineered stem cellを投与したMYCN-TgMについて,生存期間が有意に延長することが確認された.以上より,Engineered stem cellをdrug delivery systemとして用いた新規細胞療法が可能であることを示すことができ,今後careerについて検討し,前臨床試験に持ち込む予定である.
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件)
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