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2017 年度 実績報告書

幹細胞消耗性欠乏組織に対する組織賦活化・肥沃化再生治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15H05002
研究機関自治医科大学

研究代表者

吉村 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード幹細胞 / 放射線
研究実績の概要

脂肪組織のリモデリング、脂肪幹細胞の機能に関する数多くの研究を行う中で、放射線照射組織の多くが、慢性的な虚血や炎症により、組織内の幹細胞が消耗されており、枯渇していることに気付いた。そして、この幹細胞欠乏こそが、病態の根本であり、そこを標的とする幹細胞補充療法が合理的な根治法につながるいう着想に至った。近年の脂肪移植法などにより、慢性化した虚血・線維性組織の質的・機能的改善が数多く報告されてきたことなどの事実は、この着想を支持している。組織幹細胞を豊富に含む脂肪組織を移植することにより、放射線障害組織、瘢痕拘縮組織、萎縮性変性疾患の皮膚・皮下組織の質的・機能的(創傷治癒能、神経機能改善、血流など)改善が見られることは、従来の疾患概念からは驚きである。一方、脂肪組織中に含まれる脂肪幹細胞や血管内皮前駆細胞を介した組織再生効果は、瘢痕拘縮組織、慢性萎縮性疾患など様々な難治性疾患の質的・機能的改善にもその適応が広がりつつあり、放射線障害組織においてもその有用性が認められてきている。マウス背部皮膚へ異なる照射条件で照射して、皮膚皮下組織を採取してその影響を分析するとともに、皮膚欠損を作製して、創傷治癒への影響を確認した。結果として、放射線照射群においては非照射群と比して、明らかな創治癒遅延を認めた。また、放射線照射群においては、総線量が同値でも1回照射量が異なると、創傷治癒期間に大きな差が出た。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Therapeutic effects of human adipose-derived products on impaired wound healing in irradiated tissue2018

    • 著者名/発表者名
      Szu-Hsien Wu, Takako Shirado., Takanobu Mashiko, Jingwei Feng, Rintaro Asahi, Koji Kanayama, Masanori Mori, Daekwan Chi, Ataru Sunaga,, Shunji Sarukawa, Kotaro Yoshimura
    • 雑誌名

      Plast Reconstr Surg

      巻: - ページ: -

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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