研究課題
我々は、一酸化窒素(NO)および活性酸素種(ROS)の骨代謝における役割を解明する目的で本研究を進めてきた。我々は、NOとROSの両者の新しいシグナル分子である8-nitro-cGMPに着目し、骨・軟骨における生成と機能を解析した。27年度および28年度の研究により、8-nitro-cGMPが軟骨細胞、骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞といった、骨・軟骨を構成する主要な細胞すべてで生成されることを明らかにした。さらに、8-nitro-cGMPには、軟骨細胞の増殖促進作用、骨芽細胞の石灰化抑制作用、破骨細胞の分化促進作用があることを見出している。本年度、これらの知見を論文として報告した。さらに本年度は、主に骨細胞における8-nitro-cGMPの生成と機能を解析した。皮質骨切片の免疫染色により、骨中の骨細胞による8-nitro-cGMPの生成を確認した。骨細胞様細胞株も8-nitro-cGMPを生成していたが、成熟するにつれて生成量は低下する傾向が見られた。また、骨細胞に作用し、骨代謝を調節することが知られている副甲状腺ホルモンにより骨細胞での8-nitro-cGMPの生成促進が認められた。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 8件、 招待講演 1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
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