研究分担者 |
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60613156)
渡辺 亮 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点助教 (60506765)
大島 正充 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (00548307)
秋山 謙太郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (70423291)
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
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研究実績の概要 |
本申請研究では,新たな生物学的付着歯肉獲得療法を開発する.具体的には,付着歯肉の獲得,維持に関与するタンパク質群,組織特異的キー遺伝子を網羅的に解析し,その作用機序を明らかとした上で, 歯槽粘膜の付着歯肉化を図る事を目的としている.そのために,付着歯肉の形成,維持を制御するタンパク質群を同定し,それらのタンパク質群を産生する細胞種を明らかにする必要がある. 昨年度,ラミニン332が上皮細胞の角化に関与していることを突きとめた.今年度はそのメカニズムを詳細に検討した.その結果,角化粘膜下と非角化粘膜下では結合組織内の間葉細胞の性質が大きく異なること,またこれらの間葉細胞の性質の違いが角化粘膜と非角化粘膜のラミニン332の発現の相違をもたらすことで,口腔粘膜上皮の角化を制御していることが培養実験において明らかとなった.また,現在,角化粘膜と非角化粘膜における基底膜分子の発現様式に関し,免疫組織化学染色にて網羅的に解析をしている.
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