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2018 年度 実績報告書

次世代歯周軟組織再生療法としての角化上皮粘膜誘導制御

研究課題

研究課題/領域番号 15H05026
研究機関岡山大学

研究代表者

前川 賢治  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20304313)

研究分担者 大野 充昭  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60613156)
渡辺 亮  京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点助教 (60506765)
秋山 謙太郎  岡山大学, 大学病院, 講師 (70423291)
窪木 拓男  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード角化歯肉 / 角化歯肉獲得法 / 基底膜 / Ⅳ型コラーゲン / 基底膜構成分子
研究実績の概要

健康な歯周組織の維持に重要な役割を担う角化歯肉は歯周炎や歯の喪失により減少する。実際に角化歯肉を失った患者には、その再獲得を目的に自家組織移植が施行されるが、その侵襲の大きさ及び術式の困難さが問題視されている。本年度は、より低侵襲かつ簡便な角化歯肉獲得法の開発を目的に、口腔粘膜上皮の角化を制御するメカニズムを中心に検討し、学会発表を行った。今年度の補助金は主に下記の研究を行うための実験費用に充てた。
1、角化歯肉獲得関連タンパク質の同定に関して、組織形成に重要な基底膜に着目し、非角化粘膜上皮である頬粘膜と角化粘膜上皮である口蓋粘膜の解析を行った。実際には、基底膜を構成する主要なタンパク質について免疫組織化学染色法にて網羅的に解析した。その結果、頬粘膜と口蓋粘膜の基底膜を構成するいくつかのタンパク質が異なることを明らかにした。
2、同定されたタンパク質の中で、最も発現に差を認めた分子について、角化との関連を明らかにするため、より詳細なin vivo、in vitro実験を行った。具体的には、胎齢の異なるマウスの胎仔を用いて、角化歯肉の発生過程における同定分子と角化の時系列を解析、また同定分子のノックアウトマウスを用いた口蓋粘膜の角化レベルの解析、さらにヒト口腔粘膜上皮細胞を用いた同定分子のノックダウンによる角化への影響を解析した。その結果、基底膜構成分子の一つであるIV型コラーゲンα5/α5/α6分子は口腔粘膜上皮の角化を制御する一分子であることが証明された。
今年度の研究において、基底膜は口腔粘膜の角化を制御する重要な因子である可能性が示唆された。つまり、角化歯肉を誘導する基底膜を人工的に作製することで、自家組織移植を回避できる可能性、さらには角化に重要な基底膜分子の発現を亢進させる薬剤を非外科的に応用することで、より低侵襲な角化歯肉獲得法につながる可能性を見出すことができた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Type IV collagen α6 chain is a regulator of keratin 10 in keratinization of oral mucosal epithelium.2018

    • 著者名/発表者名
      Komori T, Ono M, Hara ES, Ueda J, Nguyen HTT, Nguyen HT, Yonezawa T, Maeba T, Kimura-Ono A, Takarada T, Momota R, Maekawa K, Kuboki T, Oohashi T.
    • 雑誌名

      Sci Rep.

      巻: 8 ページ: 2612

    • DOI

      10.1038/s41598-018-21000-0.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 基底膜構成分子Type IV collagen α6は口腔粘膜上皮の角化を制御する2018

    • 著者名/発表者名
      小盛大志,大野充昭,植田淳二,Nguyen Thi Thu Ha,前川賢治,大橋俊孝,窪木拓男
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第127回学術大会

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公開日: 2019-12-27  

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