研究課題
基盤研究(B)
本研究ではマクロファージと呼ばれる細胞を用いた創傷治療法の原理を確立することを目的に検討を行った。マクロファージの状態を蛍光で検出できるマウスを作製し、背部の皮膚を一部欠損させて、創傷が治癒する過程を顕微鏡を用いて観察した。また、マウスの血液から創傷治癒を促進する働きを持つマクロファージを増殖させる方法や、その効果について検討した。さらに、マウス体内で軟骨が再生する過程におけるマクロファージの働きについても、非常に小さな構造が観察可能な電子顕微鏡などを用いて検討した結果、軟骨再生の早期においてマクロファージが軟骨細胞に直接作用していることが強く示唆された。
再生医療、口腔外科学