研究課題
前年度実施した骨芽細胞分化に関わるmicroRNAの網羅的発現解析から得られたデータから抽出した新規microRNAの候補を合わせて、これまでに抽出したmicroRNAとアクチン脱重合関連遺伝子の組み合わせについて、臍帯間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化誘導性を培養において評価した。その結果、候補となる遺伝子の組み合わせが得られたので、それらを組み込んだ新規GAMを作製し、その機能評価を実施した。移植はヒト臍帯MSCを播種した新規GAMを免疫不全マウスの頭蓋骨に移植を行い、移植後4, 8 12週で新生骨形成の状態を観察したところ、有効性に関する一定の知見が得られた。そのため、この新規GAMの機能をさらに高くするため、搭載するベクターの検討や搭載遺伝子のDNA量、基質材料など設定すべき多岐の条件を検討しているところである。ベクターについては、ナノサイズ自己組織化高分子ベクターの応用を試みており、それを構成する高分子材料の種類を骨組織に親和性の高い材料に着目して、検討をしているところである。さらに、GAMを構成する人工骨基質についても検討をしているが、βTCPの微粒子を新たに検討項目として評価することとした。微粒子によるナノサイズベクターの細胞へのデリバリー効率の改善を期待したものである。その微粒子単独、もしくは従来から使用しているβTCPの顆粒との配合を様々に配合比を設定し、アテロコラーゲンにナノサイズベクターと共に組み込みことでGAMを作製し、検討を行っている。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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