研究課題/領域番号 |
15H05045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
杉浦 剛 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (40322292)
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研究分担者 |
浜田 倫史 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 講師 (00444894)
熊丸 渉 九州大学, 大学病院, 講師 (90432947)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 口腔癌 / microRNA / 血清マーカー / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
癌細胞は蛋白質をコードしない短いRNAを産生し体液中に放出している。口腔癌患者血清と健常人血清を比較することにより、口腔癌特異的microRNAを数種類抽出した。この候補microRNAをそれぞれ40名の口腔癌患者血清と健常人血清について定量的に測定した。この定量データを基に、microRNA測定によって口腔癌の存在、もしくは転移を診断できるか検討した。その結果、癌を見分ける確率67.5%、正常の人を正常と診断できる確率87.5%であり、極めて有用な検査法となることが示された。さらに、手術後に生じる転移を検出することも可能であることが示された。
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自由記述の分野 |
口腔外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より血清microRNAにより口腔癌が診断できることが明らかとなった。口腔癌には腫瘍マーカーがなく、がん検診のような多数の住民を対象とした場合の第一段検査が無かったが、血液検査陽性個人にのみ第2段の精密検査を行うことを可能とする技術となる。さらに、口腔癌を治療した後の再発や転移についても血液検査により検出が可能である。口腔癌特異的microRNAは遺伝子発現を阻害する機能を持つため、将来的に治療に応用することも可能と考えられる。
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