• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

高付加価値型歯周炎ワクチン―DNAオリガミとイミダゾキノリンによるIgA誘導―

研究課題

研究課題/領域番号 15H05052
研究機関新潟大学

研究代表者

多部田 康一  新潟大学, 医歯学系, 研究准教授 (20401763)

研究分担者 寺尾 豊  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50397717)
高橋 直紀  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (80722842)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードPCSK9 / 歯周病 / 核酸医薬 / 唾液
研究実績の概要

DNAオリガミ体,イミダゾキノリン誘導体をアジュバンドとして用いて分泌型IgA(SIgA)産生を誘導するワクチン開発を目標とし,さらに歯周炎と動脈硬化性疾患の関連に着目して,イミダゾキノリンによる動脈硬化関連マーカーへの作用について検討を行った。動脈硬化関連分子であり,LDLレセプター分解酵素として炎症と脂質代謝変動をリンクする分子であるPCSK9の産生誘導に,イミダゾキノリンを含む核酸抗原が作用することを新しい知見として得た。これについては核酸抗原をアジュバンドとして用いた際の作用・副作用としての観点に加えて,感染においてLDLコレステロールが変動する機構は未だ明らかでないことからも詳細な検討を要すると考えられた。そのため,当初の計画に関連する中で計画修正を行い、PCSK9分子を軸にした分子機構の発展的解析と臨床資料の解析を行った。核酸抗原不応答マウスを用いて歯周病細菌感染によるPCSK9産生誘導能を検討した結果,核酸抗原がTRIF分子に非依存的にPCSK9産生を誘導し,その下流でTNF-αはPCSK9を直接誘導せずにLDLレセプターの発現に影響を与えるという知見を得た。さらに,ヒト試料の解析では,PCSK9の血中濃度と歯周炎罹患の関連を確認し,血中PCSK9のバイオロジカルマーカ―としての有用性を報告した。また,ワクチン開発と関連したテキサス大学サウスメディカルセンター、Bruce Beutler 研究室との国際共同研究により,ENUミュータジェエネシスの手法を用いて, SIgA産生に関連した機能を持つ遺伝子を新たに同定した。この遺伝子機能を欠失したCrispr-Cas9ノックアウトマウスの作製を終了したため,今後,フェノタイプ解析と分子機構について検討を行う。ワクチン開発や粘膜免疫における創薬の重要なターゲット分子になると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] テキサス大学/サウスウェスタンメディカルセンター/Bruce Beutler(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      テキサス大学/サウスウェスタンメディカルセンター/Bruce Beutler
  • [雑誌論文] Increased serum PCSK9, a potential biomarker to screen for periodontitis, and decreased total bilirubin associated with probing depth in a Japanese community survey2018

    • 著者名/発表者名
      Tabeta K.、Hosojima M.、Nakajima M.、Miyauchi S.、Miyazawa H.、Takahashi N.、Matsuda Y.、Sugita N.、Komatsu Y.、Sato K.、Ishikawa T.、Akiishi K.、Yamazaki K.、Kato K.、Saito A.、Yoshie H.
    • 雑誌名

      Journal of Periodontal Research

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      doi.org/10.1111/jre.12533

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi