研究分担者 |
木野 康志 東北大学, 理学研究科, 准教授 (00272005)
千葉 美麗 東北大学, 歯学研究科, 講師 (10236820)
清水 良央 東北大学, 歯学研究科, 助教 (30302152)
鈴木 敏彦 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (70261518)
岡 壽崇 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (70339745)
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
篠田 壽 東北大学, 歯学研究科, 名誉教授 (80014025)
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研究実績の概要 |
本年度はイメージジングプレートを用いて歯の露光をするにあたっての基礎的性質を捉えるための検討から着手した。本研究で対象とする放射性同位体はCs-134, Cs137, Sr-90, K-40であるが、第一にK-40の検討から行った。その理由としてK-40は自然界に広く分布する放射性同位体で、本研究の対象とする濃度範囲では通常用いる塩化カリウムを用いることで遂行でき、特別な管理を行う必要ないためである。このK-40について、塩化カリウム粉末のまま塩化ナトリウムを希釈に用いて10000mBq/g, 5000mBq/g, 2000mBq/g, 1000mBq/g, 500mBq/g, 200mBq/g, 100mBq/g, 50mBq/g, 20mBq/g, 10mBq/g, 0mBq/gになるよう調整した。そののち直径7mm厚さ3mmのアクリルパイプにペレット状に密度が一定になるよう填入し、基準尺を作成し、7.5μmmのポリイミドフィルムで閉鎖した状態でイメージングプレートに接地させて4週間露光した。その結果、ベクレル濃度とイメージングプレートのQL値との間には強い相関を認めた。次年度以降は実際の歯における検討を行う予定である。 一方で、実際放射性同位体を含む歯の試料の検討を行った。帰還困難区域近傍に生息していたサルから、上下の歯を抜歯して、用いてイメージングプレートに露光し、そののち外部被曝量をESR計測で、内部被曝量を化学定量により計測する計画であったが、ESR装置の不具合がありポジティブ試料の測定に遅れが発生した。昨年度末にようやくESR装置の修理が終了し検討を再開している。
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