研究課題/領域番号 |
15H05056
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
葭原 明弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50201033)
|
研究分担者 |
宮崎 秀夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00157629)
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 慢性腎疾患 / ビタミンDレセプター遺伝子多型 / 見込み糸球体濾過率 / 歯周病 |
研究実績の概要 |
過去の双子調査から歯周病には約50%遺伝子の影響があることが明らかになっている。いくつかの関連遺伝子が報告されているが、その寄与率は大きくなかった。我々は遺伝子多型には全身的な炎症症状や免疫関連要因が相互作用を起こしていると仮説を立てた。本調査の目的は、ビタミンDレセプター遺伝子多型(VDR)と慢性腎臓病と歯周病との関連を調査することである。本調査の対象者は79歳、345名である。腎機能については見込み糸球体濾過率(eGFR)で評価した。60mL/min/1.73 m2以上を腎機能低下なし群、60mL/min/1.73 m2未満を腎機能低下群とした。末梢血よりVDR TaqI遺伝子型も評価した。Probing Pocket Depth、Clinical Attachment Level、Bleeding on ProbingよりPISAを算定した。eGFR、PISAに基づき、対象者を4分類した後、上位25%群とそれ以外群の2分類とした。異なったPISAグループでeGFRとVDR TaqI遺伝子型との関連をみるためロジスティック回帰分析を実施し、オッズ比を算定した。その際、eGFRを従属変数に、VDR TaqI遺伝子型、HbA1C、性別、喫煙習慣、およびBMIを独立変数とした。PISA上位25%群においてeGFRとVDR TaqI遺伝子型との間にはオッズ比3.97の関連が認められ、これは統計学的に有意であった(p=0.027)。本調査結果は、歯周病が存在する場合、これは全身的な炎症状態と関連し、そのことによりgene environmental interactionが生じることを示唆している。その結果、VDR TaqI遺伝子型と慢性腎臓病との関連が明確になることが明らかになった。
|
現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|