研究課題
本研究の目的は、これまで開発してきたハイブリッドセンシング睡眠評価システムを用いて、早産児から生後1年までの乳児の睡眠録画データを収集・分析し、国内外の乳幼児研究者と協働して、睡眠発達の指標を明らかにすることである。最終年に当たって以下の3つの目標を設定し、実施した。1.ハイブリッドセンシング睡眠評価システムを用いて、早期産で生まれた未熟児を対象とし昼夜の睡眠・覚醒データを収集、分析し、その特徴を明らかにする。2.早産児で出生した児の、退院後の家庭環境下における睡眠発達の推移を分析し、その特徴を明らかにする。3.睡眠発達および連動する神経発達の指標、その後に影響を及ぼしうるような行動について検討する。1.早期産で生まれた未熟児の昼夜の睡眠・覚醒データについては、データ分析にとどまった。今年も、早産児の睡眠と関連して、さらに20週からの胎動に着目し、静電容量型加速度センサーを用いた胎動記録装置(Fetal Movement Acceleration Measurement)により12人のデータ収集・分析を行った。2. 早期産で生まれた未熟児のフォローアップについて、昨年に引き続き、退院後で生後4週、7週、12週、6か月、9か月、12か月に該当する乳児、第1子を対象としデータ収集を続行した。該当児がみつからず、データ収集施設も増やしリクルートを行ったが、データ収集まで至らず、12か月までフォローアップできたのは昨年までの4児にとどまった。3. 睡眠発達や神経発達の指標について、第18回日本赤ちゃん学会、24th Congress of European Sleep Research Society、第33回日本助産学会学術集会でポスターや口演発表を行い、国内外の乳幼児研究者と情報交換とディスカッションを行った。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Japan Academy of Midwifery
巻: 32 ページ: 73-80
10.3418/jjam.JJAM-2017-0038
Japan Journal of Nursing Science
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