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2015 年度 実績報告書

高齢者のための在宅継続転倒予防プログラムと検知・支援モニタリング方法の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 15H05100
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

梶井 文子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40349171)

研究分担者 亀井 智子  聖路加国際大学, 看護学部, 教授 (80238443)
新野 直明  桜美林大学, 自然科学系, 教授 (40201686)
入江 由香子  高崎商科大学短期大学部, その他部局等, 講師 (00571382)
福川 康之  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90393165)
杉本 知子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00314922)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード地域在住 / 高齢者 / 転倒 / 予防 / 検知アプリケーション / 継続支援 / 介入 / 検証
研究実績の概要

平成27年度は、高齢者の転倒・つまづきを検知するスマートフォンのアプリケーション開発を中心に3検証実験を行った。
実験1:2名の成人が、模擬高齢者としての歩行を可能とする装具(以下、模擬高齢者装備)を装着し、歩く、階段、座る、立ち上がるなど転倒行動を実施した場合の転倒検知率と、同様な動作時の転倒誤検知率を算出し、転倒検知率:90.625%(転倒データ33個中、30データに転倒を検知)となった。誤検知率は1.887%となり、転倒以外(歩く、階段、座る、立ち上がるなど)のデータ53個中、1データに転倒を検知した。実験2:1)転倒検知アプリケーションが意図する動作検証として、転倒を検知できるか・データの送受信・メッセージの送受信・予期せぬ問題が発生と、2)高齢者が転倒検知アプリケーションを使いこなせるか検証した。1)3名の高齢者に20日間、起床時から入浴前までスマートフォンを装着をした結果、実際に転倒した人は存在しないが、誤検知が多々見られた。語転倒検知の回数は個人差が発生していた。2)高齢者の感想は、慣れれば問題はない、転倒検知アプリケーション以外の画面(googleなど)が表示されてしまうと戻り方が分からなかった。他人からこのスマートフォン装着に興味深く声をかけられたことが多かった党等であった。
実験3:転倒検知エンジンが、転倒した時に転倒と判定できるかを検証した。模擬高齢者装備を装備した8名の成人が、スマートフォンを装着し、平坦道歩行時(通常歩行、小幅歩行)、階段昇降(通常歩行、小幅歩行)、ベッド近くでの転倒(通常歩行、小幅歩行)を実施した。正常に転倒が検知できた際のセンサーの波形には、特徴があり、転倒検知ロジック開発の時に高齢者体験セットを使用して、様々なケースで実際に転倒した場合のデータに分類されることから、正常に転倒検知のロジックが動作していることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定した実験結果から、想定外の状況が発生し、その発生理由を確認する必要があったから。

今後の研究の推進方策

通常の成人と擬似高齢者別の転倒の違い、各種歩行場所と歩行の仕方の違いは今後分析する。転倒が検知されなかった場合の原因である「転倒の衝撃」「姿勢の変化」について、閾値を検討する必要がある。また、ある程度の衝撃で転倒した場合については正常に転倒が検知されることは分かったが、本来は転倒を防止する事が目的となるため、転倒の予兆動作である「躓く」という状態を検知するという事が今後の課題となる。

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公開日: 2017-01-06  

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