研究分担者 |
大草 知子 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 教授 (00294629)
西坂 麻里 (小西麻里) 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (00448424)
宮園 真美 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10432907)
吉田 大悟 九州大学, 医学研究院, 助教 (10596828)
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
木下 由美子 九州大学, 医学研究院, 講師 (30432925)
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
金岡 麻希 九州大学, 医学研究院, 助教 (50507796)
井上 緩子 (津田緩子) 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (50593795)
樗木 浩朗 保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 教授(移行) (70607093)
中尾 久子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80164127)
橋口 暢子 九州大学, 医学研究院, 准教授 (80264167)
安藤 眞一 九州大学, 大学病院, 特別教員 (90575284)
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研究実績の概要 |
睡眠呼吸障害(Sleep disordered breathing, SDB)は「症状の有無を問わず無呼吸や低呼吸を呈する呼吸異常」であり心血管患者におけるSDBの合併率は高い。重症SDBは心疾患を発症・増悪させるため、その診断と治療は心疾患の予防と管理に重要である。40歳以上の久山町住民健診でもSDB有病率が20%と高いことが判明した。SDBと診断されても早期発見・早期治療の重要性は知られておらず受診率は低い。治療の睡眠中に陽圧マスクを装着する持続陽圧呼吸(CPAP)や口腔内装具(OA)によるSDB治療の継続率も低い。そこで本研究ではSDBに対する認識や治療継続率の向上、ひいては生活習慣病の伸展や予防に向けてSDBの疫学研究(久山町研究)と、SDB診療における治療の現状を九州大学病院睡眠時無呼吸(Sleep Apnea Syndrome, SAS)センターにおいて調査する。対象の背景因子や健康関連意識を調査しSDB治療のための受療行動や治療継続との関連を検討することを本研究の目的とする。調査は九州大学睡眠時無呼吸センターを受診したSDB患者と久山町住民健診においてSDBと診断された住民を対象とする。SDBに関連した保健指導と診療現場における看護介入によりSDB患者の受療行動や治療継続を支援すると共に、効率的ヘルスプロモーションを図るための基盤構築をめざす。個人の健康を決めるヘルスリテラシー(医療情報収集・理解能力)、ヘルスローカス・オブ・コントロール (健康規定因子が他者か自己か)に着目し、その現状を久山町住民とSASセンター受診患者において調査する。その現状分析から問題点を抽出し、SDBに対する保健指導や看護介入 (講演会、運動療法や温熱療法) の方法に反映させる。ヘルスリテラシーやヘルスローカス・オブ・コントロールに対する保健・看護支援の有効性についても検証する。
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