研究課題
2018年度は、最終年度としてPCCパートナーシップを測定する尺度を開発した。〔目的〕我が国の少子超高齢社会の課題に向け、市民と保健医療専門職(以下:専門職)とのPeople‐Centered Care(以下:PCC)パートナーシップを測定する尺度を開発し、信頼性と妥当性を検討することを目的とした。〔方法〕既存の研究成果を基に、37項目5段階評価の尺度原案を作成した。調査対象者は全国で市民と専門職が共に活動する31ヶ所の健康支援活動グループの活動メンバー(市民と専門職)に、無記名自己記入式の調査票を配布した。調査内容は、属性データ(性別、年齢、活動年数等)、PCC尺度原案、協同作業認識尺度を用いた。分析には、統計ソフトSPSS Statistics Ver23およびAMOS Ver23を用いた。〔結果〕回収数:340部(回収率51.9%)、有効回答:329部(97.0%)であった。対象は、専門職が28.0%、市民が72.0%であった。主成分分析の結果、【互いを理解する】【互いを信頼する】【互いを尊敬する】【互いの持ち味を生かす】【互いに役割を担う】【課題を共に乗り越える】【意思決定を共有する】【共に学ぶ】の8下位尺度の各項目は成分負荷量が0.59以上、寄与率は58.0%以上が確認された。下位尺度のクロンバックα係数は0.77以上が確認された。PCCパートナーシップ尺度得点は、協同作業認識尺度の下位尺度である協同効用因子得点と正の相関が1%水準で認められた。確認的因子分析においては、容認できる適合度を有していた。また、短縮版尺度の16項目(8因子構造の5段階評価)においても妥当性と信頼性が確認された。〔結論〕PCCパートナーシップ尺度37項目と短縮版16項目(8因子構造の5段階評価)を開発し、基準関連妥当性および内的整合性の結果から、妥当性と信頼が確認された。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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看護
巻: 70(13) ページ: 58-58
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