研究課題
本研究では、CO2の最大排出国の中国都市部とその周辺地域において、大量排出の廃棄バイオマスの実態情報を収集し、廃棄バイオマスの不適切な焼却・燃焼に伴うCO2, PM2.5排出の抑制に向けて、循環性エネルギの確保、無害化処理・化石代替燃料化技術などの大気汚染低減技術の適用を調査し、環境技術導入によるPM2.5や有害物質の生体毒性低減を調査した。特に異分野融合型事例研究を通じて、中国の都市部とその周辺地域における大気汚染低減技術の適用普及に関する調査も行ってきた。さらに、化石資源依存エネルギーや化学製品を廃棄バイオマスからの循環性化石代替燃料化の可能性を明確にし、循環性炭素資源の創出に貢献しようとしている。この年度では、特殊な反応装置を開発して廃棄バイオマスの熱分解試験や減容化特性について調査した。また試作の燃焼装置による排ガス燃焼試験を行い、排ガスの計測試験などを行った。
3: やや遅れている
業者に特注した燃焼装置の部品や機材の納入が大幅に遅れたため。また排気ガス評価試験に使用した一部の試薬は海外メーカーでしか取り扱いがなく、欠品により遅れたため。
研究計画を見直して必要な資材を変更したり、国内のメーカーに相談したりして対応した。また排気ガス評価試験にいても一部の試薬の納品に合わせて試験を調整した。無事に研究を終えた。
研究紹介 http://park.saitama-u.ac.jp/~wang_oseiyo研究者情報 http://s-read.saitama-u.ac.jp/researchers/pages/researcher/leBusNBx
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