研究課題
ペンカジョアン村のサゴヤシ研究拠点の栽培実験地では、2016年当初の植栽されたサゴヤシ苗(72吸枝)の生育調査を、また、2012年に植栽されたサゴヤシ苗(159吸枝)の生育調査を継続して実施。また、ルウ地方の地方政府等や緑化事業を手掛ける企業からの大量な苗の要請に対応するために、実生苗の生産に着手している。開花期のサゴヤシ7個体の生育観察のために櫓(竹製のタワー)3基を設置し、実生苗生産を開始している。これらの成果は今年の6月に開催されるサゴヤシ学会で公表する予定。一方で、サゴヤシ栽培化へ向けた産学地連携の準備も進められている。また、サゴヤシの栽培化を推進するためにインドネシア政府農業省との連携も進めている。2017年8月、2018年2月および3月には農業省永年作物総局と協議を実施し、この3月にはインドネシア政府による初めてのサゴヤシ苗生産の支援を取り付けている。2018年度は苗生産の準備を志向し、2019年度から苗生産に着手する予算が準備されることになった。昨年度は、これらの研究遂行の過程で、学位取得者2名、修士取得者1名を輩出することができた。インドネシア側の研究体制の整備は、ハサヌディン大学に組織されたサゴヤシ研究チームを中心に、ルウ地方のアンディ・ジェンマ大学(パロポ市)とも共同研究の体制が整備されている。サゴヤシの優良苗の選抜や実生苗生産が産業レベルで実現させるための産学地連携の体制が整っており、日本側のJICA草の根技術協力やインドネシア側のサイエンス・テクノパーク(S/TP)や農業省予算等を組み合わせて、今後のサゴヤシ栽培化への体制が実現している。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Sago Palm
巻: 26 ページ: in Press
巻: 13 ページ: 6-13
Internatuinal Journal Sustainable Future for Human Security
巻: 5(1) ページ: 31-45