研究課題
令和元年6月29日~7月23日および令和2年2月28日~3月26日にエチオピアのシダーマ・ゾーンにおいて、令和元年12月17日~令和2年1月6日にウガンダのカプチョーワにおいて、フィールドワークを行い、それぞれシダーマ語とクプサビニィ語のデータを収集した。本研究課題に直結している成果としては、シダーマ語の短い文法の記述をThe Oxford Handbook of African LanguagesとThe Oxford Handbook of Ethiopian Languagesに発表した(2020年出版予定、印刷中)。また、令和元年5月30日~6月1日にウイーン大学で行なわれた14th Nilo-Saharan Linguistics Colloquiumに参加し、クプサビニィ語の名詞の定性の区別に関する発表を行ない、アフリカの言語の情報構造に関して、周辺言語の研究者と議論をした。令和元年8月の国際認知言語学会では、情報構造の専門家であるAnja Latrouite氏とRobert Van Valin氏と意見交換をした。平成31・令和元年度の上記期間以外は、出版予定の原稿の修正、今後発表する論文の執筆、学会発表を行うための準備、そのための資料収集等を行った。本研究課題は、深い研究が十分になされていないシダーマ語とクプサビニィ語の現象を理論的に中立な立場から記述し、個別言語の研究を超えて言語類型的な問題に取り組み、言語類型論を中心に言語学の様々な研究分野に貢献しているという点、研究に多くの場合英語を使っているという点で価値があると言えると思う。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 9件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Wakjira, Bedilu, Ronny Meyer, Yvonne Treis, and Zelealem Leyew (eds.) The Oxford Handbook of Ethiopian Languages.
巻: 1 ページ: -
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https://sites.google.com/site/kazuhirokawachi/