研究課題
本研究は、古代の地中海東岸南部地域における後期青銅器時代(紀元前14~11世紀頃)~後期鉄器時代(紀元前7~6世紀頃)にかけての地域史を「地域考古学」、「聖書考古学」の協業を通して再構築することを目的とする。そのために、年間を通して、研究代表者、研究分担者が役割分担に添って、基礎的な研究を進め、研究成果の公開に取り組んだ。本研究が調査研究の基軸としているイスラエル、下ガリラヤ地域のレヘシュ遺跡に関しては、8月、アクロポリス地区について、補足的な発掘調査を行い、後期鉄器時代に大形複合建造物が構築される以前の土地利用の状況を探索した。その結果、同地区は玄武岩の岩盤が基盤となっていて、その岩盤を利用して、おそらくは鉄器時代に、ワイン生産に関わるとみられる各種の施設が設置されていたことが明らかになり、また先行する小規模な建築遺構に伴う石壁の一部を確認することができた。10月には、テル・アヴィブ大学考古学研究所長のオデド・リプシッツ教授の来日に伴い、同地域の鉄器時代からローマ時代にかけての考古学をテーマにした公開講演会を開催し、研究成果の公開に努めた。また、12月~1月にかけて、数名がイスラエルを訪問し、発掘調査の事後作業とデータの整理を行うとともに、調査報告書作成のための基礎作業を進めた。また、合わせて、テル・アヴィブ大学考古学研究所においてワークショップを開催し、テル・レヘシュ遺跡の調査成果と出土遺物について、リプシッツ教授をはじめ、同研究所の研究員らとともに検討をおこなった。また、ラマット・ラヘル遺跡など、関連遺跡を訪問し、建築遺構の比較検討をおこなった。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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西アジア発掘調査報告会報告集
巻: 第25回 ページ: 49~52頁
Hadashot arkheologiyot
巻: Vol.130 ページ: web出版のため頁数なし
季刊考古学
巻: 第141号 ページ: 61~65頁
巻: 第141号 ページ: 66~69頁
巻: 第141号 ページ: 70~73頁
David and Goliath: Towards a Dialogue between Archaeology and Biblical Studies
巻: Vol.2 ページ: 607-622