研究課題/領域番号 |
15H05185
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
林 倬史 国士舘大学, 経営学部, 客員教授 (50156444)
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研究分担者 |
井口 知栄 慶應義塾大学, 商学部(三田), 准教授 (20411209)
金綱 基志 南山大学, 総合政策学部, 教授 (50298064)
関 智一 立教大学, 経済学部, 准教授 (50301966)
三浦 秀之 杏林大学, 総合政策学部, 講師 (50609097)
星野 裕志 九州大学, 経済学研究院, 教授 (60273752)
中山 厚穂 首都大学東京, 社会科学研究科, 准教授 (60434198)
荒井 将志 亜細亜大学, 国際関係学部, 講師 (70549691)
根岸 可奈子 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 助教 (90724568)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | BOP / NGO / ビジネス生態系 / バリューチェーン / マイクロファイナンス / 多国籍企業 / 開発経営学 |
研究実績の概要 |
研究プロジェクトメンバーに共通する研究実績は、以下の諸点にある。事業活動がグローバルな規模で展開していく中で、新興経済圏の市場開発と貧困解消とをどのように解決していくのか、その際、その理論的解明は従来の開発経済学や経営戦略からどのようになされるのか。そしてそこでの従来の理論の有効性と限界はどこにあるのかに置かれている。 そしてその中心的中身は、「現地コミュニティの知識・知恵を踏まえた国際的ソーシャル・ビジネス」型の「日系企業を軸とした独自の国際的ビジネス生態系モデル」を現地BOPの視点から明らかにしていくことを目指したものとなっている。 こうした観点から、本研究の28年度の成果は、著書『新興国市場の特質と新たなBOP戦略』(文眞堂、2016年)として上梓された。 また、28年度は、海外の学会で(米国、英国、中国、ネパール、等)に研究成果を発表、議論することによって今後の課題を明確にするに力点を置いてきた。その成果を29年度には論文として具体化していくことになる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
28年度の研究プロジェクトがやや遅れてしまった主要因は、下記の点にあります。 本研究の重要なプロジェクトの一つであった、バングラデシュのグラミン銀行、および農村調査が、外務省の指定する危険地域であるという理由により、代表者が予定通り現地調査研究をできなかったことによる。 また、その他の各メンバーの研究状況にも若干の遅れが出ているが、調査研究先との日程調整が円滑に進まなかったことがその原因となっている。その分、今年度は、最終年度であるため、その分十分に日程に余裕を持って本研究プロジェクトに集中して頂くことを要請している。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の研究上の焦点は、これまでの研究成果の確認のうえで、日系多国籍企業と中小企業を媒介とした現地NGOとの協働による文化的多様性の尊重とローカル企業の自律的拡大基盤を志向した「持続可能なビジネス生態系モデル」の開発と提起に置かれている。地域的にはフィリピン、バングラデシュに引き続き調査の焦点を置いている。また、上記の調査結果を踏まえて、従来の先行研究に対する再検討に力点を置いていく予定となっている。
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