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2015 年度 実績報告書

東アジアにおける宗教的シンクレティズムの社会学的研究-日本・中国・東南アジア―

研究課題

研究課題/領域番号 15H05192
研究機関四国学院大学

研究代表者

橋本 泰子 (関泰子)  四国学院大学, 社会学部, 教授 (80236075)

研究分担者 高井 康弘  大谷大学, 文学部, 教授 (00216607)
藤井 勝  神戸大学, その他の研究科, 教授 (20165343)
森本 一彦  高野山大学, 文学部, 准教授 (20536578)
野津 幸治  天理大学, 国際学部, 教授 (40208369)
首藤 明和  長崎大学, その他部局等, 教授 (60346294)
ポンサピタックサンテ ピヤ  長崎県立大学, 国際情報学部, 准教授 (60555481)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード精霊信仰 / 東アジア / 伝統の変容と存続 / 比較文化 / 社会学 / 民俗学
研究実績の概要

平成27年度の研究活動実績は以下のとおりである。
(1) 研究会ならびに打ち合わせ会議 年度内に3回(6月27日・28日天理大学、7月25・26日四国学院大学、10月23日・24日高野山大学)実施。今後3年間の研究の方向性や調査内容について話し合う。
(2) 海外学術調査の実施。橋本(関)泰子 8月22日~9月1日、2月20日~2月29日 ミャンマー・タイ調査、高井康弘 8月24日~9月1日、ミャンマー・タイ調査、野津幸治 8月22日~9月1日 ミャンマー・タイ調査、ピヤ・ポンサーピタックサンティ 8月27日~9月12日、12月17日~12月28日 タイ調査、2月20日~3月1日 ミャンマー・タイ調査をそれぞれ実施した。国内では、和歌山県伊都郡高野町(森本和彦)にて継続的に調査を実施。
(3) 研究代表者、分担者それぞれが研究会・学会等で報告を行うとともに、学会誌・大学紀要等に調査に基づく論文を発表した。主なものは以下のとおりである。
1.関 泰子,2015,「現代ミャンマー社会における精霊信仰と「公式ナッ」をめぐる言説」『論集』(四国学院大学)1-30. 2.ポンサピタックサンティ ピヤ, 2016, 「現代タイ社会における若者の精霊信仰にメディアが及ばす影響 -バンコクの大学生のアンケート調査をもとにー」『東アジア評論』(長崎県立大学東アジア研究所)1-10. 3. 森本一彦・平井晶子・小野芳彦, 2015, 「歴史人口学の資料とデータベース」落合恵美子編著『徳川日本の家族と地域性-歴史人口学との対話-』ミネルヴァ書房、546頁、4.
関 泰子, 2016, 「タイにおける妖怪と神-クマーン・トーン考-」小松和彦編『怪異・妖怪文化の伝統と創造-研究のさらなる飛躍に向けて-(仮)』せりか書房、所収予定。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究分担者の事情により、平成27年度は中国研究のみ調査を実施していないが、それ以外のタイ・ミャンマー、国内調査地においては、研究分担者それぞれの研究分担に基づき調査を順調に行なっている。現地における調査協力者の支援もあり、アンケート調査・インタビュー調査双方に予想以上の成果があり、現代社会における精霊信仰の社会的機能をめぐって興味深い結果も出ている。得られた成果については迅速に分析し、報告もしくは活字化してきている。今年度も、メンバー内で調査の成果を共有しつつ、継続して調査を行うと同時に、活発に学会・研究会にて報告していく予定である。

今後の研究の推進方策

今年度もメンバーもしくは外部講師による研究会および打ち合わせ会議を3回開催する予定である。また引き続きタイ・ミャンマーにおいて調査を行う。基本的に昨年度の調査研究に積み重ねる形となるが、今年度重点を置く調査領域は、少数民族や宗教的マイノリティーであるイスラム教徒の宗教実践や精霊信仰への関わり、である。また、タイ深南部・ムスリムコミュニティで調査を実施していた西直美氏(研究協力者)が本調査に参加する予定である。また、11月にはタイの研究協力者であるProf.Dr.Pacharawalai Wongboonsin(Chulalongkorn University)ならびにDr.Montakarn Chimmamee(Chulalongkorn University, Researcher) 両氏を招き、両氏がバンコクにて調査を行なっている都市中間層の精霊信仰実践について報告してもらう予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち謝辞記載あり 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 現代タイ社会における若者の精霊信仰にメディアが及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      ポンサピタック サンティ
    • 雑誌名

      東アジア評論

      巻: 8 ページ: 1-10

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 現代ミャンマー社会における精霊信仰と「公式ナッ」をめぐる言説2015

    • 著者名/発表者名
      関 泰子
    • 雑誌名

      論集(四国学院)

      巻: 148 ページ: 1-30

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] チャイニーズネスを構成する「言説の資源」「地域」「歴史の逆説制」2015

    • 著者名/発表者名
      首藤 明和
    • 雑誌名

      日中社会学研究

      巻: 23 ページ: 36-44

    • 査読あり
  • [学会発表] 前近代における僧侶の移動-金剛峯寺析負輯を中心として-2015

    • 著者名/発表者名
      森本 一彦
    • 学会等名
      比較家族史学会秋季研究大会
    • 発表場所
      高野山大学
    • 年月日
      2015-11-14
  • [学会発表] 高野文化圏における歴史・民俗2015

    • 著者名/発表者名
      森本 一彦
    • 学会等名
      第35回 近畿建築和歌山大会
    • 発表場所
      高野山大学
    • 年月日
      2015-10-03
    • 招待講演
  • [学会発表] 高野山麓の民俗ー盆行事を中心としてー2015

    • 著者名/発表者名
      森本 一彦
    • 学会等名
      松原市夏季歴史講座
    • 発表場所
      松原市文化会館
    • 年月日
      2015-07-25
    • 招待講演
  • [学会発表] 高野文化圏の生活文化2015

    • 著者名/発表者名
      森本 一彦
    • 学会等名
      建築学生ワークショップ in 高野山
    • 発表場所
      高野山大学
    • 年月日
      2015-07-04
    • 招待講演
  • [学会発表] 「三軒茶屋」から考える生活遺産2015

    • 著者名/発表者名
      森本 一彦
    • 学会等名
      橋本市図書館講座
    • 発表場所
      橋本市立図書館
    • 年月日
      2015-06-25
    • 招待講演
  • [図書] 小松和彦編『怪異・妖怪文化の伝統と創造-研究のさらなる飛躍に向けて-(仮)』2016

    • 著者名/発表者名
      関 泰子
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      せりか書房
  • [図書] 落合恵美子編『徳川日本の家族と地域性-歴史人口学との対話-』2015

    • 著者名/発表者名
      森本一彦・平井晶子・小野芳彦
    • 総ページ数
      546
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2017-01-06  

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